大阪府市議会議員研修会

shimono-iwao2011-11-26


恒例の大阪府市議会議員研修会が、11月18日に、千里のホテル阪急エキスポパークで開催されました。
今回の研修では、『地方議会は変われるか』と題し、中央大学大学院 佐々木信夫教授が講師として立たれ、最近の自治体をめぐる動き、地方議会のあり方の本質、地方分権自治体経営、自治制度と二元代表制の意義について講演されました。
これからの地方自治体は、官の独占を排除して住民を顧客と見なければならないということ、公務員の終身雇用を見直し、成果・能力主義による査定を推進しなければならないということ、そして何よりも、地域経営と政策官庁に向けた方向性を示していくために、地方議会は行政のチェック機関から、地域に密着した立法・決定機関として、より機能を充実していかなければならない、というお話でした。
また、政策に対する地域住民からの情報収集(世論)の重要度と、市政チェック機能の活用等の必要性と、議会のあり方についても解説いただき、また、今、話題に上っています大阪都構想についてのお話も盛り込まれました。
東京都は、昭和18年に東京府東京市が合体し東京都制がスタートし、消防、上下水道、交通、病院、港湾、保健所が統一され、都・市税は、一括徴収後、都内自治体に配分されるようになったことなどが大きな変化でした。副首都や、2都制の考え方は、必要だという考え方も是ではありますが、その意志決定をするのは住民であり、住民の都構想に対する認識が進んでいるのか、住民が都への移行を望んでいるのか、そして何よりも国全体として考えたときに、より良い国策となるかなどを慎重に検討しなければならないという課題もあります。

佐々木教授のお話は、とても説得力があり、わかりやすく諸問題を解説していただいたおかげで、大変勉強になりました。

今、茨木市議会では、より進んだ議会運営を行えるように、『議会の基本条例』制定に向け調整会議を開催しています。この条例によって、時代に即した議会運営ができるようになり、市民の皆さんに貢献できる議会となることを目指しています。

私達、一地方議員では、できる事は限られているとは思いますが、、市民の皆さんのお話に、真摯に耳を傾けることで、茨木市が、より住み良い街になるよう、これからも精進していきたいと思います。