青少年健全育成 教育問題研究会

shimono-iwao2010-07-12


今年の青少年健全育成協議会の教育問題研究会は、現代社会を生きる若者をテーマとして、
『これからの若者につけさせたい[力]とは?』
〜生きる力を育むために〜
と題して、教育者の立場からの講演会を聴講し、その後、分科会形式で意見交換を行いました。

昨今、毎日のように、青少年が関る事故や事件がニュースになり、その数は増加の一途を辿っています。

命を軽んじる。自分本位な物の見方をする。我慢しない。新しい文明力に頼りきってしまうことで読解力が乏しくなる。他者への依存心が強く、前向きな意欲がない。すぐにキレる。自分の意志や考え、思いを他者に伝えるのが苦手などなど・・・
現代の青少年問題を考えると、課題は尽きません。
しかし、この分科会では、これらの課題とは反対に、アピール上手。想像力、発想力に長けている。自発的なボランティア精神を持ち備えている。などなど・・・一昔前には、あまり出て来なかったようなプラスのコメントもたくさん出ました。

こうした現代の若者達の長所・短所を出し合った上で、若者が夢と生きる力を身につけるために、家庭・地域・学校の役割について、参加者の中で議論が交わされました。
地域の中における活動とコミュニケーションの育成。体験教育を通しての労働力の育成。他にも、多くの意見が活発に出ました。

いつの時代も、年長者達は「今の若者は・・・」という言葉を口にしてしまうものです。
しかし、年長者が、「今の若者は・・・」という言葉を愚痴っぽく使っている間は、何ら地域は良くならないと思います。是非、年長者が明るい口調で、「今の若者は、○○○○○だから素晴らしい」と語りあえるような世の中になるよう、私達は努力していかなければなりません。