お弁当をつくろう


市内の中津小学校区青少年健全育成協議会による研修会、『弁当の日』の講演を拝聴させていただきました。
講師は弁当を通して子どもたちに自主性を持たし、生きる力を目覚めさせ日本社会を変えようと食育実践を推奨されておられる、元教師の竹下和男先生。
香川県の小学校、中学校の校長先生を歴任され、退職後『弁当の日』についての講演や執筆活動に奔走されています。
講演では、死期が迫った母親が5歳の愛児の娘に食べることの大切さや食べ物の作り方を厳しく教え、食を通して残された夫と娘の絆を深められることを願った母の心が紹介されて参加者の多くが涙ぐんで聞き入っておられました。
母親の死後5歳の幼児は毎朝、父親に削り節の味噌汁を作り方続けており、今では9歳になって父親とともに台所に立った活躍ぶりは母親の願ったことだったのでしょう。
また、学校での『弁当の日』では、今の保護者たちは子どもたちに何不自由なく生活させており、子どもたちがこの生活環境の中で将来の社会生活環境に順応出来ない可能性があることに危惧されていること。
今の教室にない『お弁当』を活用することで、自分でつくる弁当から、食事をつくることの大切さやつくる人に対する有り難さを認識したり段取りも工夫次第、弁当を完成させることにより自信を持ち自慢げになったり明るくなったりします。
子どもたちの成長期にいろんな経験をすることで、子どもは成長するものですと熱のこもった講演で有りました。
私も先生の著書を買い求め今回の講演内容を研究してまいります。