阿為(あい)神社の蹴鞠

shimono-iwao2012-12-01


蹴鞠という言葉をよく耳にしますが、なかなか実物を見る機会はありません。
私も、今回、初めて実演を見せていただきました。
蹴鞠といえば、京都の下賀茂神社や奈良の談山神社で行われるものが、テレビのニュース番組などでよく紹介されていますが、私の住む茨木市安威にある『阿為神社』でも、蹴鞠が行われるのです。

阿為神社は「藤原鎌足」の勧請で創建されたと伝えられています。
この阿為神社で毎年11月の新嘗祭(にいなめさい・五穀豊穣に感謝の収穫祭)に京都蹴鞠保存会の皆さんによる蹴鞠が奉納されます。
今年は11月23日の勤労感謝の祝日に午前、午後の二回に分けて実施されました。
鞠は鹿の皮2枚を円形(径17〜18センチ・重さ150グラム程)にしてあります。当日は小雨混じりの中でしたが、8人の蹴り方が、男性は烏帽子を用い、鞠水干(まりすいかん)上衣、鞠袴(まりばかま)、沓(くつ)を身に纏い、鞠庭(14m四方)で鞠を蹴るときのかけ声には「アリ」「ヤ」「オウ」の三声のかけ声で蹴る意志を確認するそうです。
蹴庭に出入りするにも鞠を蹴る時にも作法があります。

実際に目の前で見せていただくと、迫力もあり、美しさもあり、とても貴重な経験でした。

保存会の皆さんはいろいろ活動されていますので、『蹴鞠保存会』を検索してみてください。