視察研修に行ってきました

shimono-iwao2012-08-27


ブログの更新が、すっかり遅れてしまいましたが、暑い日が続く中、皆さんはお元気にお過ごしですか?

私は、先日、議員活動の一環として、千葉県市川市群馬県渋川市へ、視察研修に行って参りました。

市川市では、雨水浸透ます設置や、雨水小型貯留施設の普及により、都市型水害を軽減する目的を持った「市民あま水条例」について視察研修させていただきました。
市川市は、海抜0メーターから30メーターまでのなだらかな台地状の地形に位置し、低位の地域では、都市型水害が度重なり発生したという歴史があり、その解決策として、総合的な治水対策を講じられたそうです。まさに、地域性に応じた施策といえます。

その中でも、小規模開発の建築行為に対し、建築確認申請時に、雨水排水計画の届け出を義務付け、浸透ます設置指定区域内では、その設置指導を行っているそうです。指定区域内では平成17年度の条例施行後、1500基が設置され、未設置時との比較調査では、約10%の災害軽減が実現されたと聞き、驚きました。雨水浸透ますや小型貯留施設の設置は、地下水のかん養湧水の復元による良好な水循環の再生を図り、都市型水害を軽減することが可能になるということを学ばせていただきました。
茨木市においてもゲリラ豪雨により、道路冠水や床下浸水が発生していますので、とても参考になる事例でした。

また、渋川市では、竹林の放置による荒廃が、居住環境や農地に与える悪環境を改善する取組みについて、視察させていただきました。竹林整備事業は、一見地味な事業のようですが、都市と山間部が共存する北摂地区に位置する茨木市にとっては、重要な課題です。
渋川市では、竹材をチップ化し、炭化させ、堆肥と混合し肥料として圃場で使用、地場農産物生産向上を目指して研究を続けておられます。
こうした農法によって作付けされた農産物は、生育・収穫量・食味等においても一定の効果が得られているそうで、この竹林整備事業は、補助金終了後も、渋川市の事業として継続しておられます。
茨木市においても、大阪府の補助事業で竹林整備が行われましたが、整備後の適正管理の不十分なところもあり、整備についてのさらなる啓発について検討が必要だと痛感しました。

今回も、とても勉強になる視察研修でした。今回の視察研修について、ご対応、ご協力いただきました皆様に心から御礼申し上げます。

これから、研修の成果を市政の発展のため生かせるよう、頑張ります!