行政視察に行ってきました

shimono-iwao2010-05-21


私が、茨木市議会で所属する「建設常任委員会」の行政視察が行われました。
5月20日に、長野県松本市において『街なみ環境整備事業』『松本駅東西自由通路事業』について、現地に赴き、調査研究を行いました。

皆さんも良くご存知の松本市は、長野県の中部に位置する人口22万人を超える長野県第2番目の都市です。
私は初めて行ったのですが、松本城を中心に、今も城下町の佇まいを残す地域が点在する落ち着いた都市でした。
松本市内でも人口増減率は、減少傾向にあり、とくに中心商業地域における減少傾向が高いことが、大きな課題になっているようです。
この課題を解決するべく、『街なみ環境整備事業』では、商業機能を強化し、歩行者の回遊性を高めることを主眼とした中心市街地の街づくりに着手されたようです。
具体的には、電線類を地中に埋め、公園や街路にも城下町であることを印象付ける工夫がされています。また、民家の協力を得て藏風土塀や、大正時代ロマンを感じるような都市景観づくりがされており、行政と地域住民の協働が上手く機能していることが、はっきりとわかる素敵な町でした。
また、『松本駅東西自由通路事業』はJR松本駅により分断された移動機能の利便性、快適性、交通結節点機能向上に向けていろいろな工夫が施されていました。
駅橋上自由通路は、幅16m、延長110m地上3階部にあり、松本市の表玄関らしく、北アルプス方面や美ヶ原方面を眺めることもできます。
幅広く軒高い通路は開放感もあり、フリースペースとして、イベントや地場産業紹介コーナーに使用されたりすることも多いようです。駅前開発の土地区画整備事業や交通施設整備事業との連携した整備で、市民の東西交流、自動車の東口集中現象を西口への分散化も図られていました。

JR茨木・阪急茨木市両駅前の空き地開発や、茨木市内の街なみ景観の整備事業の計画など、これから取り組まなければならない課題を多く抱える茨木市としても、学ぶことが多かった視察でした。