今月の言葉

『人間は耳が二つに口一つ 多く聞いて少し言うため』

浄土真宗大谷派茨木別院掲示板の今月の言葉です。
前回の投稿同様に「自分の行動」を省みています。

人々は日々の生活の中で『耳』から多くの情報を得るものです。この情報をもとに『口』から情報を発信しています。
この情報により、生活が、命が、今もあるのではないでしょうか。

辞書を開いてみますと、一『聞く』と言っても音や声を耳に入れる『聞く』、耳でとらえて知る『聴く』の解説がありました。

『聴く』の言葉に現在社会で私は感じることがあります。
「耳でとらえて知る」。耳で正確な情報を得ようとしない、また、考えなく情報として自分なりに取り込んでしまう風潮に進んでいるように感じています。
私は耳でとらえた情報を自分で整理して、その情報を言葉にして、『口』から発信するための口と思っています。
正確な情報なら少しの言葉ですむのではないでしょうか。

『口』を辞書で見てみますと、数多く用途の解説があります。
「口」と考えると、飲食物を摂り入れるところと先ず思いましたが、ものを口に入れる回数、申し込みの口数、口を慎む、人の口がうるさい、玄関等の入口、口が上手い、口に乗る、口と腹が違う、口をはさむ、口を合わせる、口をつむぐ、口は災いのもとなど『口』については生活の中で一番重要であり、『口』から出る情報の言葉には「責任」が伴うことを自覚しなければならないことを感じさせる、今月の言葉であると思い感じました。

耳でしっかり聴き、自己中心的な感覚で理解することなく、他人や社会に責任のある言葉で、自分自身の心の持ち方にしっかりと目を向けて、『感謝』の心を持ち続け自分をしっかり見つめ責任を持った言葉で市民の皆様のために働けるよう努めて参ります。