ダム視察


淀川右岸水防事務組合議会の視察研修会で、奈良県大滝ダム(紀の川水系)に行って来ました。
吉野郡川上村、標高220mの地に、大台が原を源流とする吉野川に建設された高さ100m、総貯水容量8400万立方メートル、紀の川の洪水調節、 水道・工業用水、水力発電、河川流水の正常化などを目的とする多目的コンクリートダムです。
昭和34年の伊勢湾台風で大きな被害を受けたことにより計画され、平成25年3月に完成しました。
このダムは用地交渉に時間も要し、また、ダムサイト斜面に亀裂が入って地滑り箇所が発生したりと皆さんの記憶にも残っているのではないかと思いますが、50年の歳月を経て完成しました。
今年9月の台風18号の総雨量593mm、最大時間雨量86mmとなり、ダムに約2300万立方メートルの洪水を貯留し、下流域の水位を推定1.1m低下させる事ができるなどダムの防災機能が発揮されたと考えられると説明を受けました。
ダム本体のエレベーターで堤体内を下がり、洪水吐き口ゲートも視察しました。

本市に建設されるダムの建設についても今日の研修の成果を反映させていきたいと思います。