わが町の文化と歴史

皆さんは、富士正晴(本名/冨士正明 1913年10月30日〜1987年7月15日)という作家をご存知ですか?

生まれは徳島県ですが、文筆家を志し、当時、奈良に住んでいた志賀直哉を尋ね、そこで生涯の師、竹内勝太郎に出会います。その後、野間宏三島由紀夫などとの交流を深めつつ、創作活動を続け、昭和26年に、茨木市安威に居を構え、定住。そこで生涯を終えます。

と…経歴を書いても、まだまだピンと来ない方が多いのではないでしょうか?(かく言う私も、最近まで、よく知らなかったのですが…)

富士正晴という名前をご存知ではない方も、「豪姫」という作品をご存知の方は多いはずです。
1992年に勅使河原宏監督によって映画化され、宮沢りえさんの主演で話題を集めた、あの「豪姫」の原作者こそ、富士正晴さんなのです。
あの名作を書いた文豪がわが町で暮らしていたのだと思うと、私は少し誇らしい気持ちになります。

「わが町の文化や歴史を知る」 
時間に追われる現代社会においては、どうしても忘れられがちなことではあります。しかし、わが町を愛することが、住み良い町づくりを考える上で欠かせないピースだとすれば、「わが町の文化や歴史」を私達が、きちんと子ども達へ受け継いでいかないといけないのかも知れません。

富士正晴記念館(茨木市中央図書館併設)
http://www.lib.ibaraki.osaka.jp/fuji/fuji.html