子ども学習 未来へ発信!



市内32小学校の全てが8年の歳月をかけて一巡できました『子ども学習未来へ発信!』。
11月12日、最後の発表会が市役所大会議において開催されました。
この事業は、本市の広報公聴事業として小学校の児童たちが考えた課題を、児童たちによる研究発表会で、本市の将来を担う子ども達の夢や考えを市政運営に役立てたり、市政運営を正しく理解してもらう事などが目的となっています。
まず最初は、春日小学校5年生による『「世界とつながろう」〜異文化にふれ、互いの良さを知ろう〜』の発表でした。
春日小学校は、JR茨木駅近くで年始に「どんど焼き」を実施されています。
校区内に外国人の児童が転校してきたことにより、日本の生活や外国食材の調達方法について調べる中で、電車等のキップの買い方や乗り方、自転車マナーの違い、買い物情報や通訳の必要性、授業等についての援助などについて校区内を調査し聞き取りをされていました。
また、学校給食は美味しくて喜んでいるとの報告もありました。

2番目は東奈良小学校の3年生で、『人にやさしい町』について、校区内を調査し、道路段差の有無や見通しの悪い箇所、車の通行状況、信号が青になっている時間や待ち時間等を調べ、アイマスクをつけて歩行したり車椅子を動かしたりして、自転車マナーの徹底を訴えていました。
ただ調査することで校区内の様子が理解でき、ゴミのポイ捨て等は減少しているもののまだ町・街角に散乱している現状や、住む人や施設利用者が気持ち良く利用するためにも、皆がマナーを身につけ住みやすいやさしい町を作って行こうと訴えていました。

3番目の豊川小学校の2年生は『地域の公園探検』について、地域にどんな公園があるのか調査されていました。
各公園にある遊具、水道、トイレなどを確認して遊具等のネジのゆるみや塗装のハゲ具合、トイレの清掃やペーパーの補充などについて調べて発表され、最後には行政に対応策等の確認をされていました。

最後は庄栄小学校の5年生で、『校内や校区の安全について』をテーマに調査、研究し、ビデオカメラを活用した報告でした。
まず校内での安全については、廊下での接触や曲がり角でのぶつかり、階段での踏み外し、校庭での転倒によるケガ等の注意点の解説があり、次に、校区内の危険箇所の調査と行政に改善策の要望と提案がありました。改善処理担当課の確認や依頼方法についても確認していました。

発表が終わると提案や指摘事項について各担当課から解説と対応策についての回答があり、市長や教育長からも講評がありました。
今回で市内全小学校が発表を終えた事で次年度からのあり方について興味深く見守っていきます。
皆さんご苦労さまでした。