被災地の現状

shimono-iwao2012-10-12

日に日に季節が進み、秋らしい天気が続いていますが、皆さんお元気ですか?

秋は、市が主催する行事が多く、ひとつひとつ詳しく報告できておりませんが、地域や学校の運動会、美術展などにも、数多く顔を出させいただきました。
お招きいただきました皆さん、ありがとうございました。

さて、今回は、議員会派「自由民主党・絆」の議員団で出向いた福島県須賀川市田村市本宮市に行政視察研修の報告をさせていただきます。

子育て支援策、幼小中の道徳教育などについての研修の中で感じたのは、昔ながらの人間が持つ「当たり前のことを当たり前に思って当たり前に行動する」の考えや「知・徳・体」を実践されていること。また、子育て支援策についても地域力を活用した、地域と行政との協同連携がうまく運用されていると感じました。

今回は特別に許可を得て、田村市における放射能汚染20キロ区域内に環境省福島環境再生事務所の誘導のもと立ち入りさせていただきました。
非難区域内においても、除染作業が鋭意進められており、環境省の管轄内に建物722件、道路76キロ(43ヘクタール)、農地150ヘクタール、森林270ヘクタール(生活圏[宅地農地道路など]から近傍20メール)を今年度末までに完了予定と聞きました。

現地は、農地は雑草が覆いかぶさり猪が暴れた跡がいたるところに、宅地は昼間だけ帰宅可能となっているためか片付けられていました。
ちょうど一時帰宅されていた方のお話しが聞くことができ、自宅や付近の除染についてや仮設住宅での非難生活の苦労話、また、被災地に対しての全国や外国諸国からの義援金、励ましの言葉に対しお礼を言われたことに対しても我々は感心させられました。この行為は、当たり前のことかも知れませが、なかなか咄嗟に出るものではありません。しかし、このような状況の中でも感謝の心を忘れておられないわけです。私たちはやっぱり道徳心がここにあったと確信いたしました。
その後、除染された泥の集積地の一部も視察されていただきましたがまもなく満杯の状況で早く国による集積土の処分方法の確立の必要性を実感しました。

一日も早い復興を心からお祈りいたします。