おさん・茂平恋道中

shimono-iwao2009-07-01


井原西鶴近松門左衛門・・・
学校の授業にも登場する江戸時代を代表する大衆文芸の文筆家のことは、皆さんもよくご存知ですよね。
では、この二人と私たちの街・茨木市が、意外なところで関係があるということはご存知でしょうか?

おさん・茂平恋道中というお話があります。
簡単に説明させていただきますと・・・
昔、大阪小町とうたわれた美人で京都の商家に嫁いだおさんは、丹波からきた美男子の奉公人・茂平にすっかり身も心も奪われました。当時は、姦通=市中引き廻し罪という重罪に問われた時代ですから、おさんと茂平は、罪から逃れるために駆け落ちし、国見峠(現在のサニータウン周辺)まで逃げてきます。しかし、ここで二人は所詮かなわぬ恋であると諦め、心中を果たしたというお話です。
実際に起きたとされるこの事件を題材にした物語を書いたのが、井原西鶴(好色五人女)と近松門左衛門(大経師昔暦)なのです。

いまは、すっかり新興住宅街として定着しているサニータウン内の幹線道路沿いに、静かに「おさん茂平恋道中碑」が建てられています。

茨木市内にも、私たちの知らない文化や歴史は、まだまだ数多くあるはずです。

夏休みには、親子で茨木の歴史探訪など、いかがでしょうか?