今月の言葉

shimono-iwao2009-04-16


これまで何度もこのブログで御紹介している本願寺茨木別院の「今月の言葉」です。4月の言葉は、

一個しかないものは
        自分である
    数多いものは
         人間である

私は、この「今月の言葉」を毎月とても楽しみにしているのですが、この4月の言葉は、その意味をじっくりと考えさせられるものでした。

最近は、教育の場でも、ビジネスの場でも、「個性」を重要視する風潮が高まっています。ただ、私は「個性」だけに注目する世の中の流れには、危うさを感じてしまいます。私達大人が、人の長所も短所も、良い行為も悪い行為も、全てを「個性」という言葉でひとくくりにしてしまう、そんな使い方をしてしまうことは、大変怖いことです。
私は、「個性」を尊重する社会の背景には、日本古来の道徳観が存在しなければならないと考えています。